はんこの自販機の操作は決して難しくはありませんが、どんな機械でも
初めて操作するときには戸惑ってしまいますよね。
なので、はんこの自販機で初めて印鑑を作るときに、前もって
この記事に目を通しておくことで安心して操作できるはずです。
この記事では、操作の手順にしたがって、その場面のポイントを
お伝えしていきます。
また、実際の雰囲気を感じていただけるように、できるだけ写真を
添付するように努めましたよ。
いきなり自販機に取り組まれても失敗することはありませんが、
操作に気を取られないで、作りたい印鑑のデザインに集中するための
手助けになれば幸いです。
実際に自販機で作った印影はこちら
実名で作るつもりでしたが、実名では完成品の印影を公表するのがためらわれるので、
ニックネームにしました。
また、他人の名前で作ることも考えたのですが、他人の印鑑を作る場合には、
使う目的で作ったかどうかで法律違反か適法かが分かれるそうなんです。
どちらにしても、ややこしいことにならないようにニックネームにしました。
自販機の操作と操作のポイント
この記事で利用したはんこの自販機は『楽楽はんこ』という機種です。
ネットで調べてみると自販機には3~4種類あって、操作方法が多少違う
ようなので気を付けてくださいね。
さて、はんこの自販機の前に立ったところから、自販機の操作の手順に
したがって、操作のポイントをお伝えしていきます。
また、初めて自販機を利用する方でも、印面の文字の複雑さなどにもよりますが、
30分ほどで完成できると思います。
なお、この記事の操作手順は自販機のディスプレイ画面の上部に常に表示されている
手順と同じです。
① 種類
② 名前
③ 書体
④ 配置
⑤ 添削
⑥ 材料
⑦ 代金
⑧ 彫刻
⑩ 完成
では、さっそく順番に操作のポイントをお伝えしていきますね。
① 種類
まず、どんな印鑑を作るのかをここで決めます。
作りたい印鑑が普段に使える認印なのか、銀行印や実印として使いたいのか、
などを決めてください。
漢字、かな、英字、書体などや文字の配置は、この後の③、④の操作で
決められますから、ここでは何に使う印鑑なのかを決めてくださいね。
② 名前
ここでは、印面の文字を決めます。
普段に使う認印ならば苗字で、実印ならフルネームで、銀行印なら
下の名前で作るといいですね。
また、自筆やイラストの選択もできますよ(操作方法はわかりませんが)。
③ 書体
書体には「印相体」や「古印体」などの難しい名前がついていますが、
ディスプレイ画面を見て、あなたの名前とのバランスで書体を選んでください。
もし、実印に使いたいのでしたら吉相体(きっそうたい)か篆書体(てんしょたい)の人気が
高いそうですよ。
④ 配置
ディスプレイ画面を見ながらバランスのとれた配置に決めましょう。
⑤ 添削
名前、書体、配置が決まったら、文字の太さを決めます。
あまり細いと貧弱ですし、あまり太いのも読みにくくなりますね。
ちなみに、わたしは5段階の真ん中の3を選びました。
⑥ 材料
16種類の材料が準備されていますが、素材がはっきりわかるのは
あかね(木)と、みねばり(木)だけです。
木製以外の素材がプラスチックだとはいいませんが、プラスチックは
熱に弱く、変形しやすい性質があるので、よく印鑑に使われている
あかね(木)か、みねばり(木)がオススメです。
印面の一般的な大きさは、実印ならば15mm、銀行印ならば12mm、
認印ならば10.5mmか12mmのようです。
ちなみに、わたし(よし坊)は12mmのあかね(木)を選びましたが、
認印に使うなら10.5mmで良さそうです。
⑦ 代金
選んだ材料によって代金が決まっていますから、その金額を投入して
ください。
わたしは12mmあかね(木製)を選びました(1,000円)。
操作時間ですが、わたしの場合、名前のところでつまずいてしまったので、
ここまでに約10分かかりました。
⑧ 彫刻
ここからは、印鑑が完了するまで、自販機が勝手に加工をします。
はんこの自販機で最も感心し、興味深かったのは加工の進み具合が
ディスプレイ画面に映し出されることでした。
もちろん、実物ではなくCGなのですが、このディスプレイのおかげで
加工時間の15分間が退屈しませんでしたよ。
⑨ 完成
完成すると「取り出し口」からコロリと出てきます。
はんこの自販機の操作を始めて、印鑑が完成するまで約25分かかりました。
印鑑の種類を選ぶところから、印面の文字や配置などを自由に選んで30分以内で
作れてしまうのは神わざといってもいいのではないでしょうか。。
なお、出来上がったばかりの印面には削りカスが少し残っていたのですが、
取り出し口の横にブラシが吊るしてあったのには、ちょっと感動です。
また、ここまで気を使っているということは、自販機を利用するお客さんが
意外に多いのではないでしょうか。
まとめ
予想以上に良いできばえでした。
ハンコ屋さんでも安価な印鑑を注文すると機械加工によるそうなので、
あたりまえの出来ばえかもしれません。
ただ、実印に使うとなるとちょっと不満が残りますが、使えないと
いうわけではありませんよ。
急いで使う必要に迫られたら実印として使えるレベルです。
実印登録は変更できますから、気に入らなかったら後でゆっくり
作り直せばいいですね。
なお、ちょっと気になったのは、外枠の幅が太かったことです。
しかし、「よし坊」の文字数が少ないのに12mm(大きめ)を選んだせい
かもしれません。
もっと文字数が多かったり、配置によっては外枠が細くなるのかも
しれませんね。
【参考資料】
・印章(Wikipedia)
・はんこ・印鑑の書体の選び方(ハンコヤドットコム)
・はんこの自販機(楽楽はんこ)(ケイヨーデイツー:国立店)
・柘(あかね)とは(匠印章辞典:印鑑の匠ドットコム)
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