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開封済みの食用油が賞味期限切れだけど、まだ使える!?

困っている女性の写真

by Photo AC

「安売りにつられて買ってしまった大容量のサラダ油の
賞味期限が過ぎているけど、使っても大丈夫かなぁ?」なんてこと
ありますよね。

そんなとき、あなたなら思い切りよく捨ててしまいますか?

それとも、このサラダ油は見た目も臭いも変ではないから
使ってしまいますか?

捨てた後でもったいなかったと後悔したり、使ってしまってから
からだの具合を心配したりしたくないですよね。

なので、今回は開封済みの賞味期限を過ぎた食用油が使えるか
どうかの見分け方を紹介します。

 

開封済みの食用油が賞味期限切れでも使える?


賞味期限内に開封したものであれば、ピッタリと栓をして冷暗所に

保管しておくと開封した時から半年程度は普通に使うことができます。

また、ごま油とオリーブ油は酸化に対して安定性がありますから
半年を過ぎても、まだ使えるようです。

 

食用油の酸化とは

一般的な食品で劣化といえば微生物汚染による腐敗ですが、油は腐敗するのではなく酸化という劣化を起します。油が酸化すると過酸化脂質が生じて栄養価値が下がり、極端な場合は毒性を示します。

 

油はほかの食品に比べて腐りにくい食品なので、賞味期限も長く設定されて
いますが、いったん開封した食用油の賞味期限は開封した時点で、
表示の賞味期限は意味がなくなってしまうんですね。

味の素(株)さんの『商品に関するご質問』では、このように
説明されています。

開封した油は、空気や光などにより、酸化が進みやすくなります。開封後は、賞味期限や容器に関わらず、1〜2ヶ月以内を目安にして、お早めにお使いください。

味の素さんの説明は、最も良い状態で食用油を使うことを前提に
しているのですが、実際には、少しくらい期限を過ぎても使えることは
あなたは経験的に知っていますよね。

それでは、食用油がどんな状態になったら使うのを止めたらいいのか、
これからお伝えしていきますね。

 

賞味期限切れの食用油がこうなったら使えない!

 

使い古した食用油に固める薬剤を投入している写真

by photo AC

 

開封済みで賞味期限切れの食用油が下記のような状態になったら
使うのは止めてくださいね。

つまり、油が酸化してしまっているんです。

①石油のような嫌な臭いがする。
(特に、加熱したときにハッキリ感じます)

②新しい油に比べて濃い茶色をしている。

③180度くらいの温度(低い温度)で煙がでる。

④細かい泡(カニ泡という)が多く、なかなか
消えない。

⑤新しい油はサラサラなのに、トロッとした
粘りがある。(油切れが悪い)

でも、ちょっと気になる程度でしたら、野菜炒めなどの炒め物に
使うと臭いも気にならなくなります

しかし、料理に使う食材が高価であったり、香りを大切にする食材の場合は、
思い切って新しい油を使って、気持ち良く調理してくださいね。

 

酸化した食用油を使ってはいけないのは、なぜ?

油はからだを作り、からだを動かすために不可欠な栄養素なのですが、
酸化してしまった油を使ってお腹を壊してしまったのでは
意味がありませんね。

実際には、酸化した油を摂取してしまったとき、からだの中では
どんな状態なるのか、以下のように解説されていました。

よい油は血管をしなやかに強くしますが、酸化した油は過酸化脂質となって血管壁に付着し、目詰まりを起こします。 また硬く狭くする。これが動脈硬化などの原因になる。

出典:「サライ」2016・1月号『油で長生き』

酸化してしまった油の見分け方を紹介しましたが、実際には
はっきりと判断できる場合は少ないです。

なので、使えるか、どうか迷ったときには、思い切って捨ててしまうことを
お勧めします。

 

食用油が『消費期限』ではなく『賞味期限』表示なのは、なぜ?

賞味期限の表示

食用油の使うことができる期限の表示が『消費期限』ではなくて、
『賞味期限』であることに、あなたは気が付かれたでしょうか?

実は、「食品衛生法」によると、食品の品質の劣化がゆっくりな
ものは『賞味期限』、品質の劣化が早いものは『消費期限』と
記載されるんですね。

その劣化の期限がだいたい5日以上であれば『賞味期限』と記載されます。

したがって、食用油の記載は『賞味期限』ですから、品質の劣化が
比較的ゆっくりなんです。

でも、酸化した食用油は体にとって有害であることには変わりません
から開封済みで賞味期限切れには注意してくださいね。。

 

まとめ

食用油はとても腐りにくい食品なので、時間をかけてゆっくり酸化していきます。

でも、賞味期限にかかわらず、開封済みの食用油が使っても大丈夫かどうかは、
その時の食用油の状態で判断してくださいね。

そのための見極め方は先ほどお伝えした基準を参考にしてください。

①石油のような嫌な臭いがする。
(特に、加熱したときにハッキリ感じます)

②新しい油に比べて濃い茶色をしている。

③180度くらいの温度(低い温度)で煙がでる。

④細かい泡(カニ泡という)が多く、なかなか
消えない。

⑤新しい油はサラサラなのに、トロッとした
粘りがある。(油切れが悪い)

しかし、賞味期限内に開封したものであって、ピッタリと栓をして
冷暗所に保管していれば半年程度は普通に使うことができます

また、ごま油とオリーブ油は酸化しにくいのでもう少し長い期間、
油の状態は良く保たれるようです

それでも、使う前には油の状態を確かめるようにしてくださいね。。

ちょっとの手間を怠って、酸化した食用油を使った料理は、
高価な食材の味も香りも台無しにしてしまいます。

開封済みで「賞味期限」を過ぎた食用油は酸化しているか、どうかをを
チェックして、美味しい料理を安心して楽しんでくださいね。。

 

追伸

ちなみに、未開封のままで賞味期限が過ぎてしまった食用油
ついては、実際にはいつまで使えるのでしょうか?

賞味期限の日から1年程度は使えると考えています

しかし、容器がビンか缶かなどの保存方法によって違ってきますから、
使う時にはやはり油の状態をチェックしてくださいね。。

 

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