スーパーで冷たい食品を買ったときに必ず付けてくれる保冷剤が
いつの間にかキッチンにどっさりと貯まっていませんか?
冷たいものを一時的に保冷したりして、たまに使うことはあっても、
貯まった保冷剤が減ることはないですよね。
さて、あなたは保冷剤の中身を出して見たことはないと思いますが
常温に戻した中身はプリプリとしたジェル状で見た目はゼリーのようで
綺麗なんです。
そんな保冷剤の中身を何かに再利用できないかと考えたり、調べたり、
そして試してみたりした中で一押しの利用方法があるんです。
その再利用というのは、防虫効果を目的とした芳香剤なんです。
もちろん目的は防虫効果なんですが、お部屋のインテリアとしても
いろいろなバリエーションを楽しめる芳香剤なんですよ。
今回はそんな防虫効果のある芳香剤への再利用の方法を紹介しますが、
保冷剤の中身を扱うときの注意点もお伝えしていきますね。。
保冷剤を防虫効果のある芳香剤に再利用するには?
防虫剤も芳香剤も薬局やドラッグストアーに行けば、いろいろな
種類のものが並んでいますよね。
でも、貯まってしまった捨てるには惜しい保冷剤を再利用して、
あなたの好みでオリジナルな防虫効果のある芳香剤が作れるんです。。
防虫効果のある芳香剤の作り方
まず、どんな虫に効果が期待できて、どういう方法で虫を
撃退するのか、についてお伝えします。
そのあとで、そんな防虫効果を発揮できる芳香剤をどのように
作り上げたらいいのかを紹介していきますね。
防虫効果
家の中でよく見る嫌な虫というと
ハエ
蚊
ゴキブリ
アリ
ダニ(小さくて見えないけれど)
虫食い(洋服など)
などですが、どの虫も柑橘系やハーブ系の香りが嫌いです。
香りといえば、香りを楽しむ以外にもいろいろ活用ができて、
入手も容易ですからエッセンシャルオイル(精油)を使いましょう。
※エッセンシャルオイルとは、植物から抽出した揮発性の油のことです。
(出典:精油 Wikipedia)
エッセンシャルオイルの中で防虫効果のあるのは、
ハッカ油
シトロネラ
ラベンダー
ペパーミント
レモン
などです。
どれでも、単品でも好みの香りに混合してもいいので、ジェル状の中身に
含ませれば、ジェルが水分を含んでいる間は香りを持続させることが
できますよ。
エッセンシャルオイルは揮発性なので、香りがなくなってきたらオイルを
追加すれば香りも復活しますが、インテリアとしての見た目があるので、
汚れてきたらジェル状の中身も新しくしてくださいね。
ここで、気化したエッセンシャルオイルでも、毒物として反応してしまう
動物がいるので注意しなければなりません。
ほとんどのエッセンシャルオイルは猫やハムスター、フェレット、小鳥など
にとって毒物になるので、ペットに猫などを飼っているご家庭では、
残念ですが使うことができません。
人間や犬などにはエッセンシャルオイルの毒性を解毒する能力が備わって
いるので大丈夫です。
芳香剤
保冷剤の中身には「高吸水性ポリマー」という強力な吸水能力のある成分が
含まれていて、水だけでなく臭いも吸収する性質があります。
この臭いを吸収する性質は市販の消臭剤にも使われていますし、紙おむつにも
使われているそうですよ。
今回はジェル状の中身を透明な空きびんに入れて、そこに防虫効果のある、
あなたの好みのエッセンシャルオイルを数滴たらせば防虫効果のある芳香剤が
でき上ります。
さらに、水性の絵の具を数滴加えたり、混ぜたりすることでオリジナルカラーの
芳香剤に仕上がりますよ。
あなたの好みで、ドライフラワー、ビー玉などをトッピングすれば、
インテリアとして見栄えも良くなりますね。
保冷剤の中身の正体
保冷剤の中身は微量の添加物が含まれているものの、主な成分の98%が
水で、残りの2%は「高吸水性ポリマー」という物質で構成されています。
この「高吸水性ポリマー」は粉末なんですが、その分量の1000倍もの
水を吸いとる性質があるんです。
この驚くような吸水能力のおかげで保冷剤としての保温・保冷効果を
発揮しているんですね。
また、防虫効果のある芳香剤に再利用できるのも、この「高吸水性ポリマー」
の保水性能によってエッセンシャルオイルの香りを長時間保ってくれます。
防虫効果のある芳香剤に再利用するメリット
芳香剤としてお部屋の中に置いておくためには、インテリアとしての
美しさが必要ですよね。
その点、保冷剤の中身の常温での状態はプリンとした透明なジェル状で、
見た目にも美しいんです。
なので、あなたの好みでいろいろなデザインの芳香剤に仕上げていく
のも楽しいですよね。
特に、市販の防虫剤のデザインが気に入らないという方にはお勧めです。
また、再利用して作った芳香剤を維持するには、時々ジェル状の中身を
交換する必要があるので、貯まっていた保冷剤を減らすことにもなるので
好都合ですね。
保冷剤の中身を取り扱う時の注意点
保冷剤の成分の「高吸水性ポリマー」は非常に吸水能力が高いことを
お話しましたが、そのことが原因で起こる危険があるんです。
また、凍らせても硬くならないタイプの保冷剤には、エチレングリコールと
いう不凍液が含まれていることがあるんですが、このエチレングリコールは
誤って飲み込むと体内で有毒化して薬物中毒を起こします。
(出典:エチレングリコール Wikipedia)
上記のような保冷剤の特性から3つの危険性があることを知っていて
くださいね。
①水道などで保冷剤の中身を排水口に流してしまうと「高吸水性ポリマー」
が水を吸収して膨張するため排水管が詰まってしまうことがあります。
②保冷剤の中身を誤飲すると「高吸水性ポリマー」によって体内の水分が
吸い取られて脱水症状を起こしかねません。
③エチレングリコールを含む保冷剤の中身を誤飲することで、おう吐や
腹痛などの中毒を起こします。
特に、保冷剤の中身を取り扱うときには、近くに小さなお子さんがいない
ことを確かめてくださいね。
まとめ
保冷剤の中身には水を大量に含むことのできる「高吸水性ポリマー」という
成分が含まれているので、その特性を利用して、防虫効果のある
エッセンシャルオイルの香りを長時間保つことができます。
また、芳香剤の容器にデザイン性のある空きびんを選んだり、中身の
ジェルに絵の具で着色すれば、市販のものとは違うオリジナルな
インテリアとしての芳香剤を作ることができますね。
お部屋の中を清々しい香りで満たしながら、害虫を追い出してしまう
芳香剤が保冷剤の再利用で作ることができてしまいます。
ただ、保冷剤の中身の取り扱いに気を付けなければならないことが
あるので注意してくださいね。
また、猫などのペットを飼っているご家庭ではエッセンシャルオイルの
使用を控えなければならないことも忘れないでくださいね。。