植木を育てるのを趣味にしている方にとって、植木の水やりのことを
考えると楽しいはずの泊りの旅行も、悩みのタネになってしまいますね。
特に、夏休みの暑い時期の旅行などは植木が枯れてしまわないかと
気が気ではないですよね。
そんなとき、短期間の旅行であれば、家に貯まっている保冷剤を
活用することで植木の水やりの心配から解放されて、旅行を
楽しむことができますよ。
保冷剤のジェル状の中身の特性を利用することで、植木の水やりを
サボることができるんです。
なので、今回は植木に自動で水分を補給してくれる、保冷剤の
活用方法を紹介しますね。。
保冷剤を植木の水やりに活用する方法は?
まず、カチカチに固まった保冷剤を冷蔵庫から出して、常温に戻した
あとで保冷剤の中身をやわらかいジェル状にしてから取り出します。
つぎは、花壇や鉢植えの水やりをしたい所の土を少し掘り下げて、
そこにジェル状の保冷剤の中身を敷きつめてください。
そして、その上に再び土をかぶせれば完成です。。
保冷剤の中身のジェルは98%が水分ですから、植木の土を乾燥から守って
くれるんです。
つまり、ジェル状の中身にたっぷりと含まれている水が徐々に土の中に
浸み出していくというわけですね。
この方法では夏でも2~3日は水やりをサボっていても植木を枯らせる
ことはありません。。
もし、長期間の旅行などで家を空ける場合には、それなりに対策が
施された市販の給水グッズを利用して植木を守ってあげてくださいね。
保冷剤の中身の正体は?
保冷剤の中身はというと、2%が「高吸水性ポリマー」という成分で
あとの98%は水分なんです。
この高吸水性ポリマーは粉末なんですが、その粉末の量の1000倍もの
水を含むことができるんですね。
ということは、たった1gの高吸水性ポリマーが1リットルもの水を
含むことができるわけです。。
この高吸水性ポリマーが水を吸ってプルプルのジェル状になって、
保冷剤の容器に入っているんですね。
つまり、多量の水を含むことのできる高吸水性ポリマーの原理を植木の
水やりに活用したんです。。
なお、保冷剤には高吸水性ポリマーのほかにも微量の防腐剤なども
含まれていますが植物の生育には問題ないそうです。
また、高吸水性ポリマーの保水能力を利用して砂漠のオアシス化が
進められているという情報もあるんですよ。。
保冷剤の中身にはこんな危険が!?
保冷剤の中身を植木の水やりの代わりをさせるには、根の周りに
ジェル状の中身を敷きつめるだけの作業ですが、保冷剤の中身の
取り扱いに気を付けて欲しいことが3つあるんです。
保冷剤の中身を誤飲したとき
保冷剤に含まれる高吸水性ポリマーは大量の水を吸収する力が
あるので、もし誤って飲み込むと体内の水分が吸収されて脱水症状を
引き起こす危険性があります。
くり返しになりますが、高吸水性ポリマーは自らの分量の千倍の水を
吸いとる能力があることを忘れないでくださいね。。
保冷剤の中身を排水口に流したとき
保冷剤の中身を排水口に流すと排水管の途中で高吸水性ポリマーが
膨らんで詰まってしまう危険性があります。
作業が終わったときなどに、つい水道で洗い流してしまいそうですが
少量でも新聞紙などに包んでゴミ箱に捨ててください。
高吸水性ポリマーの吸水能力の高さは想像以上なので気を付けて
くださいね。。
保冷剤の種類によって中毒を起こすことが
カチカチに凍ってしまわないタイプの保冷剤には、エチレングリコールと
いう不凍液が含まれていますが、このエチレングリコールは体内で有毒化
します。
少量でも誤飲するとおう吐、腹痛などの中毒症状を起こすので、小さな
お子さんの近くで保冷剤の中身を取り扱うことのないようにしてくださいね。。
(出典:エチレングリコール Wikipedia)
まとめ
家庭で貯まってしまった保冷剤の中には高吸水性ポリマーという
水を大量に含むことのできる成分が入っています。
この保冷剤の中身を活用すれば、夏でも2~3日であれば植木に水やりを
しなくても枯らすことはありませんよ。
ただ、そんな高吸水性ポリマーの吸水能力ゆえの危険性があるので、
取り扱いには注意する必要があります。
また、保冷剤の種類によっては少量の誤飲でも薬物中毒を引き起こす
こともあるので小さなお子さんの近くで取り扱ったりしないでくださいね。
保冷剤の中身の保水性能は期待以上に高いので、短期間であれば植木の
水やりをサボることができますから、安心して旅行に行けますね。。