あなたのお気に入りのキャスター付きの椅子を和室で使おうと思っても
畳のへこみが心配で躊躇(ちゅうちょ)してしまいますよね。
たとえ、キャスターの付いていない椅子を使うにしても、なにかを
敷かなければ、やはり畳にへこみができてしまうのは予想がつきます。
そこで、畳にジョイントマットを敷いてキャスター付きの椅子を
使ってみたのですが、マットの効果が期待以上だったんです。
使ったジョイントマットは100円ショップで購入したものでしたが、
1年くらい敷き続けていたにもかかわらず畳にはへこみもすり傷も
できませんでした。
なので、この記事ではジョイントマットが畳のへこみを防いだ理由と
ジョイントマットの期待以上のメリットをお伝えしていきます。
キャスターから畳を守ったジョイントマットが期待以上の理由は?
どうして椅子のキャスターから畳が守れたのか、一言でいってしまうと、
畳が受けるべきダメージを代わりにジョイントマットが引き受けてくれた
からなんですね。
1年間の使用でジョイントマットは凸凹なのに、その下の畳はへこんでいませんし、
すり切れた傷もありませんでした。
畳替えの後すぐにマットを敷いたので、その部分はくっきりと草色が残っていましたが、
カビなどの発生も確認できませんでした。
それにしても、ジョイントマットが畳をこれほどきれいに保護してくれるとは
期待以上の結果でした。
そこで、ジョイントマットが畳を期待以上に守ってくれた理由をもう少し
詳しく調べてみましたよ。
・ ジョイントマットの材質について
商品によって違いますが、ジョイントマットはPE樹脂(ポリエチレン)
あるいはEVA樹脂(エチレン酢酸ビニル)で作られています。
特性は似ていますが、EVA樹脂のほうが弾力性(ゴム性)や耐久性が高い
ようです。
どちらにしても、ゴムのような弾力性のある特性を持っているため、
キャスターのくり返しの重圧を吸収してくれるんですね。
ただ、熱に弱いのが欠点ですから、ストーブなどを使うときは気を付ける
必要があります。
また、EVA樹脂には有害物質が含まれていないので、誤って口に入れても
安全です。
ちなみに、EVA樹脂はサンダル、スポーツ用マット、緩衝材などに利用されて
いますよ。
・ 畳とジョイントマットとの相性について
畳には部屋を夏には涼しく、冬には暖かくというように、温度や湿度を
調整してくれる特性がありますから、基本的に、畳には何を敷いても
良くはありません。
なので、どんなものを敷くにしても、畳に密着させて固定してしまうと
通気性が悪くなってカビや変色の原因になってしまいます。
ジョイントマットを動かないようにするには、机の足の部分を切り抜く
などして、ずれないようにするといいですね。
また、通気性についてはジョイント部分にわずかなすき間ができるので、
マットの下が密閉されることはありません。
・ ジョイントマットの形状について
ジョイントマットはパズルマットとも呼ばれるように、ジグソーパズルの
ように組み合わせて使います。
なので、ジョイントマットを敷く広さは切断などの加工をしなくても、
組み合わせるマットの大きさと枚数で調整できます。
また、使用したマットの厚さは1cmのものでしたが、このくらいの厚さが
良いと感じています。
・ ジョイントマットの感触について
ジョイントマットの表面は細かい凸凹に加工されてるので、
素足での感触がソフトで気持ちがいいです。
つまり、べたっとしていないので、冬は暖かく、夏は涼しく感じますよ。
このような表面の加工はほとんどのジョイントマットの製品に共通して
施されているようです。
・ キャスターとジョイントマットとの相性は?
キャスターの車の幅があまり狭いものでは、マットのジョイント部分に
車が落ち込んでしまう可能性があります。
なので、キャスターの車はできるだけ幅が広いほうがよさそうですね。
ただ、9ヵ月も敷いていたマットにはアルファベット(A、B、C・・・)が
描かれてますが、実は、これらの文字は切り抜きになっているんです。
それでも、キャスターの動きに支障はなかったので、あまり心配はいらない
のかもしれません。
マットのジョイント部分が離れてバラバラに!?
ジョイントマットを敷くまえに、まず最初に心配したことはジョイント部分が離れて
バラバラになってしまわないかでした。
しかし、実際にはパズルのようなジョイント部分の接続する力は
見かけ以上に強力で、キャスターの繰り返しの移動に充分に耐えて
くれます。
ジョイントマットの広さは1メートル四方で充分!
キャスターによるジョイントマットのへこみの範囲は1メートル四方に
収まっているので、それ以上の広さまで敷く必要はありません。
もっとも、キャスターの付いた足の種類にもよりますが、わたしが使っている
椅子では足の数は5本で、最大の広さは60cmです。
ジョイントマット上での椅子の座り心地は?
キャスター部分がマットに少し沈み込みますから、椅子の位置をいったん
決めてしまえばその安定性はいたって良好です。
その反面、椅子の移動が固い床のようにスーッとはいきませんが、
簡単に動いてしまうよりも良いと感じていますよ。
和室で使うのにキャスター付きの椅子を選ぶのはなぜ?
畳に合った和室用の椅子があるのに、なぜキャスター付きの椅子が
選ばれるのでしょうか?
・種類が多いので自分にあった椅子が選びやすい
・座った状態で移動ができる
・座るときや立ち上がるときが楽である(椅子が軽く動く)
この3つの理由でキャスター付きの椅子に人気があると考えらるのですが、
では、なぜ和室用の椅子の種類が少ないのでしょう。
本来、特別な理由がなければ和室で椅子を使うことはあまりありませんし、
たとえ、和室用の椅子といえども畳の上を繰り返して動かせば畳を痛めることは
避けられません。
和室用の椅子の種類を調べてみると、確かにデザインが画一的で、木製で、
値段の高いものが多いようです。
要するに、和室で椅子を使うこと自体、自然なことではないんですね。
キャスター付きの椅子から畳を守る対策一覧
キャスター付きの椅子で畳がへこんだり、擦り切れたりするのを守るには、
ジョイントマットのほかにもいろいろな方法があります。
インテリアの通販で調べると下記のような製品が販売されています。
状況によっては、一概にジョイントマットが使えるとは限りませんから、
そんなときの参考にしてくださいね。
・カーペット(絨毯:じゅうたん)
・ラグ(3畳以下のカーペット)
・タイルカーペット
・コルクマット
・チェアマット
・クッションフロア(CF)
・ウッドカーペット
・竹ラグ
・ござ
・コンパネ(ベニヤ板)
・キャスターストッパー(商品名)
・カグスベール(商品名)
なお、何も対策をしなければ和室の風情をそこなうこともありません。
でも、畳表(たたみおもて)をたびたび交換しなければなりませんが、
交換も4000~5000円でできるようなので、その費用の覚悟があれば、
何もしないのも対策のひとつといえるかもしれませんね。
ジョイントマットを新しく敷き替えるときの反省点は?
なので、切り抜きになっている文字の部分が飛び出してしまうことがあるので、
やはりプリントのほうがよさそうです。
ここで紹介しているジョイントマットは、実は、アルファベットの模様が
プリントだと思って購入したものなんです。
先日、100円ショップに行ったときに、1メートル四方(9枚組:400円)の
ジョイントマットをみつけたので買ってきました。
でも、わたし以外にこの部屋に入る人もいないので、もう少し今のままで
使っていくつもりです。
まとめ
和室でキャスター付きの椅子を使ったときの畳のへこみや擦り切れの
防止にジョイントマットが期待以上に効果があります。
その理由はジョイントマットの特性にありました。
その特性とは材質や形状などが畳との相性がとても良いというものです。
ただし、キャスターの車の幅によってはジョイントマットに適さない
場合がありますからできるだけ幅の広い車のキャスターで利用して
くださいね。
また、ジョイントマットは値段も安いので新しいものに交換するのも
容易ですし、種類も多いのであなたの好みのものが選べますよ。
なので、キャスター付きの椅子から畳のダメージを守る対策をするとき、
この記事が参考になれば幸いです。
【参考資料】
・和室(Wikipedia)
・Amazon(通販サイト)
・楽天市場(通販サイト)
・Yahoo!ショッピング(通販サイト)
・ニトリ(通販サイト)