上着のポケットにお守りを入れたまま洗濯してしまったんですが、
お守りのご利益(ごりやく)も汚れと一緒に洗い流されてしまった
のでしょうか。
ご利益がなくなっただけならともかく、まさかバチが当たったり、
祟(たたり)を受けたりしないでしょうか。
大切なお守りだからと、常に肌身離さず身に着けていたことが災いして
しまったんですね。
お守りが濡れてしまっただけなのか、また破れてしまったのかによっても
対処法は違ってきますよ。
今回は、洗濯してしまったときの対処法をお伝えするとともに、お守りを
コーヒーなどで汚してしまったときや紛失してしまったときの対処法も
紹介しますね。
お守りを洗濯してしまったときのご利益をなくさない対処法
お守りを誤って洗濯してしまってもご利益(ごりやく:神仏
からのお恵み)の効果がなくなってしまうようなことは
ありませんから安心してくださいね。
バチが当たるのではとか、祟(たたり)があるのではないか、なんて
心配してしまいますが、神様はそんな心のせまいお方ではありませんよ。
お守りの正しい持ち方は「常に身に着けて」生活することですから、
衣服と一緒にお守りも洗濯してしまうなんてことはよくあることなんです。
神様はとうの昔から、そんなことはお見通しですからね。
お守りのご利益を受けるというのは、お守りそのものを大切にすること
ではありません。
お守りにはあなたが参拝したときに神様に誓った気持ちが宿っています
から、洗濯してしまってもあなたの気持ちに変りがなければ、ご利益も
なくなることはありませんよ。
お勧めしたいのは、お守りに手を合わせて「洗濯してしまいました。
神様御免なさい。」と心の中で謝ることで、あなたの気持ちを晴れやかに
することです。
神様はわたしたちの世界から超越した存在ですから、洗濯したことくらい
は何も気にしていないことを知っておいてくださいね。
なので、お守りを陰干しで乾かしてから、今まで通り持っていましょう。
お守りが擦り切れたり破れたりしたときの対処法
お守りを洗濯してしまってもご利益がなくなることはありませんが、
お守りが擦り切れたり、破れたりしたまま持ち続けることは神様に
あまり歓迎されないんですよ。
その痛んでしまったお守りは神社に返納して、新しいお守りを
いただきましょう。。
あなたの気持ちが宿っているお守りであることに間違いないのですが、
神様の心も宿っていることを忘れないでくださいね。
神道では神々をまつる環境として清浄を尊ぶという特徴があり、
清らかさがとても大切にされるんです。
神社を訪れたとき、まず最初にすることは「心身の浄化」の
ために手水を行うことですから、いかに清浄を大切にしている
かがうかがえますね。
出典:「神道について」 神社本庁
ヨレヨレで擦り切れたお守りであってもご利益がないとは
言えませんが、新しいお守りをいただいて清らかな状態にして
おくことをお勧めしますよ。
お守りをコーヒーや汁物などで汚してしまったときの対処法
お守りをコーヒーやみそ汁などで汚してしまったときには、
洗濯をしたり、染み抜きをしたりせず、神社に返納して新しい
お守りをいただいてくださいね。
汚れたお守りの中に入ってる内府(ないふ)を取り出してから、
巾着になっている袋を洗濯した人がいるんですが、お守りの中を
見たり出したりすることは厳禁です。
コーヒーや汁物などで汚してしまったときは、神社のお守りは
神社に返納し、お寺のお守りはお寺に返えして、新しいお守りを
いただきましょう。
ちなみに、お守りの返納はお守りを授かった寺社でなくても
受け付けてもらえますが、まれにその神社のお守りでなくては
できないこともあります。
あらかじめ、電話で確認しておいたほうがいいです。
また、お守りの授与所(販売している所)の近くに「古神札納所」または
「古御札納所」(ふるふだおさめしょ)と書かれた箱があれば、
お守りに感謝してから、入れてくださいね。
参考までに、お守りの中身は?
お守りの中には神様の名前や絵が描かれた「内府(ないふ)」という
小さな木板や紙が入っています。
お守りを紛失してしまった時の対処法
『お守りを紛失する』ことの意味を知るとそんなときの対処法が
見えてきますよ。
紛失したことの意味とは「あなたに降りかかるべき厄災の身代わ
りになったお守りを神様が持ち去ってくれた」ということなんです。
大事にしていたお守りを紛失してしまうのは確かにショックなこと
ですね。
自らお参りしていただいたお守りはもちろんのこと、大切な人から
いただいたお守りならば尚更ですよね。
でも、そのお守りがあなたの身代わりになってくれたのです
から、まさにお守りのご利益が得られたわけです。
ぜひ、近くの神社に参拝してお守りへの感謝の気持ちを神様に
お伝えしてくださいね。
もし、お守りを失って不安や迷いが心から離れないようならば、
神社に参拝して新たにお守りを求めることをお勧めしますよ。
新しいお守りををいただいた後で、紛失したお守りが出てきたら、
出てきたお守りは神様に感謝の気持ちをお伝えして、神社に返納して
くださいね。
お守りの有効期限
お守りには「健康祈願」「合格祈願」「開運除災」など様々な
種類がありますが、どのお守りでも有効期限はありません。
ただ、「合格祈願」「安産祈願」のように願いが叶った時期が
はっきり分かる場合には、その時点が期限だと言えるかも
しれませんね。
神社本庁の「お神札、お守りについて」の中でお守りの有効期限に
ついて記載されている部分を引用させていただきました。
一年間お祀りしたお神札(おふだ)は年末に神社に納め、お焚き上げをしてもらいましょう。そして新しいお神札を受けます。お守りも同様ですが、願いが叶うまで身につけても差しつかえありません。
このように、お守りには有効期限は決まっていませんが、
「商売繁盛」「交通安全」などでは、毎年新しいお守りを
いただいたほうが良いようですよ。
なぜなら、新年を迎えることで、年神様も干支も変わりますし、
なにより、あなたの歳が変わるのですから、お守りも新しく
することをお勧めします。
そして、一年間おまつりしたお神札と身に着けていたお守りは
年末に神社に返納して、お焚き上げ(おたきあげ)をしてもらい
ましょう。
多くの神社では、大晦日から1月15日までの間でどんど焼きが
行われますから、そのときに、正月飾りと一緒に古いお神札や
お守りを自らお焚き上げすると感慨も深いですよ。。
お焚き上げ(おたきあげ)とは
お焚き上げとは、お神札やお守りなどの魂が宿っているものを処分するのに、
神社や寺院で焼いて供養すること。
まとめ
お守りを洋服のポケットに入れたまま洗濯してしまうことは、
実はよくあることなんですね。
きっと、あなたは大変なことをしてしまったと慌てたかもしれませんね。
でも、お守りを洗濯したことくらいで、神様は驚きもしない
ですし、ましてやお守りのご利益の効果がなくなってしまう
こともありません。
神様にしたら「また、やってしまいましたね!」と微笑んで
いる程度のことなんです。
よく乾かして、また大切に身に着けていてくださいね。。
もし、洗濯して擦り切れたり破れたりしていたら、神社に
返納して新しいお守りをいただくことをお勧めします。
また、汁物で汚れてしまった時もそのお守りを返納して、
新しい清々しいお守りを授かったほうが良いでしょう。
いずれにしても、お守りは持ってさえいれば願い事が叶うと
いうものではありません。
お守りを持つ意味は、「神様がわたしを見守ってくれている」と
お守りから感じられて、あなたが素直な心で努力を続けられるように
サポートしてくれているということなんです。。