家の中を蟻が歩き回っていたら「なんで~、なんでここにいるの~!」
なんて叫んでしまいますよね。
特に、聖域である台所をウロウロされたら気分は最悪です。
でも、できるだけ殺虫剤は使いたくないという時に役に立つのが
ハッカ油なんです。
ハッカ油の主成分であるメントールは蟻がもっとも苦手とする物質なので、
ハッカ油は蟻を退治するのには極めて効果的なんですね。
しかし、ハッカ油は食品にも使われているので人には安全なんですが、
ペットの中には毒薬になってしまうことがあるので注意が必要です。
今回は、ハッカ油で蟻を退治する方法をお伝えするとともに、
ハッカ油の危険性についてもお知らせしますね。
ハッカ油で蟻を退治する方法は?
ハッカ油で蟻を退治するには、家の中で蟻がたびたびに出てくる場所に
ハッカ油スプレーを噴霧するだけです。
ハッカ油スプレーとは
ハッカ油スプレーを作るには、ハッカ油、無水エタノール、精製水、スプレー容器、計量カップが必要ですが、すべての材料の揃え方と作り方については、最後の章で詳しく解説しています。
蟻はハッカ油が大嫌いですから、この家のどこに行ってもハッカ油があると
思わせてしまうわけです。
なお、ハッカ油の成分は気化しますから、一日に何度も繰り返し
噴霧するのがコツです。
ハッカ油スプレーを噴霧する場所は?
ハッカ油スプレーを噴霧するのは、次の3ヵ所が効果的ですが、
その他に、蟻を見たことのある場所にも使ってくださいね。
蟻がたびたび出てくる場所に!
蟻の生態については、この後の章で詳しく説明していますが、
ハッカ油スプレーを噴霧するのは、まず蟻がたびたび出る
場所ですね。
蟻が侵入してきそうなすき間に!
ハッカ油スプレーを噴霧することも有効ですが、できれば
すき間をふさいでしまうことも検討してみてくださいね。
住み着きそうな場所に!
家の中に出てくる蟻は暖かくて狭い場所を好むので、そんな場所で
たびたび出るようなら1~2時間おきに繰り返し噴霧するのが有効です。
蟻の中には電子機器の中に住み着くものもいますから、テレビ、
パソコン、冷蔵庫などの近くで見かけたら、その周りに繰り返し噴霧して
ください。。
電子機器の不調や故障の原因になったという報告もありますし、
ティッシュペーパーの箱の中に住み着くこともあるんですよ。
意外に知らないハッカ油の危険性!?
ハッカ油はミントの呼び名で親しまれているようにお菓子などの食品にも
使われていますから安全なものです。
しかし、ハッカ油の特性には、次のような危険性もあるので注意して
くださいね。
ハッカ油は猫には有毒!
猫にはハッカ油などの精油(アロマオイルなども)は厳禁です。
人間や犬の肝臓では精油を分解できるんですが、猫の肝臓には
精油の成分を分解する能力がないんですね。
猫の皮膚は薄いため精油が気化した状態でも吸収してしまって、
嘔吐などの苦しい思いをさせてしまいます。
また、小鳥、ハムスターやフェレットなどの小動物にも有害です。
小さな子供には、刺激の強いハッカ油!
今回のハッカ油スプレーの濃度はやや濃い目に作っているので、
直接幼児や子供の肌にかからないように気をつけてくださいね。
毒性はありませんが刺激が強すぎてヒリヒリしますよ。
また、目に入った時にはすぐに水で洗い流してくださいね。
家の中に出てくる蟻の生態は?
日本で家の中に出てくる蟻は、ヒメアリ、イエヒメアリ、ルリアリの3種類に
限られるようです。
この3種類の蟻が家の中をウロウロしているのを初めて見たのなら、
まだ家の中に住み着いている可能性は低いです。
頻繁に出るようになる前に、早めに退治することがポイントです。
この後、それぞれの蟻の生態をお伝えしますから、その生態を参考にして、
ハッカ油スプレーで退治してくださいね。
ヒメアリ
体長は1.5mmほどの小さな蟻で、黄色っぽいですがお腹が
黒いのが特徴です。
温暖な地域に生息して、枯れ木の中に巣を作り、家の木材に
巣を作ることもあります。
お菓子などの甘いものよりも肉やバターなどを好みます。
人の柔らかい皮膚を刺すこともありますよ。
イエヒメアリ
イエヒメアリは体長が2~2.5mmほどでヒメアリよりも
若干大きめの蟻です。
全体に赤っぽい黄色をしています。
寒さに弱いため住居の中に住み着くことが多い蟻です。
ヒメアリと同じように肉やパンなどを好みますが、
どんな物でも食べるようです。
ルリアリ
体長は3mmほどの全体に黒っぽい光沢のある蟻です。
日当たりの良い草地などの枯れ木に巣を作ります。
雨の多い時期になると雨から逃れるように屋内に侵入してきます。
ルリアリは肉食傾向で、昆虫や昆虫の卵を好むようです。
屋内に侵入してきたルリアリは家電などに巣を作り、
基盤に影響を与え、電子機器の不調や故障の原因となることが
あります。
ハッカ油スプレーの作り方は?
蟻を退治するために噴霧するハッカ油スプレーの作り方をお伝えしますね。
ここで、気を付けてほしいのは、今回は濃い目にハッカ油スプレーを作って
いますから、直接肌には噴霧しないようにしてくださいね。
毒性はありませんが、ヒリヒリすることがあります。
目に入った時には、すぐに水で洗い流してください。
準備するもの
①ハッカ油(40滴)
②無水エタノール(10ml)
③精製水 (100ml)
④スプレー容器
⑤計量カップ
( )内の数値は1回で作る分量で、1回作ったら1週間以内で使い切る量です。
①ハッカ油、②無水エタノール、③精製水は薬局やドラッグストアーで
購入できますが置いていない店舗もあるので、Amazonなどの通販を
利用すれば一度に揃いますね。。
①~⑤すべてを購入しても3千円で収まると思います。
作るときに気を付けること
④スプレー容器は、1回に作る量は100mlなので、300mlくらいのものを
100円ショップで購入してくださいね。
ただ、注意することは容器の材質がポリスチレン(PS)ではないことです。
ポリスチレン(PS)はハッカ油と反応して溶けてしまいます。
また、無水エタノールはハッカ油がよく混ざるように加えていますが、
無水エタノールを使わず水道水を使って作ってみましたが、効果が
安定しない感じがしましたよ。
なお、精製水は水道水でも代用できないことはありません。
しかし、できれば説明した通りの材料で作ることをオススメします。
まとめ
家の中に出てくる蟻をハッカ油を使って退治するにはハッカ油スプレーを
噴霧する方法がとても効果的です。
ハッカ油スプレーを自作するのが面倒かもしれませんが、
ハッカ油のスーとした香りはそれ自体防虫効果がありますから頑張って
作ってみてくださいね。
つまり、家の中にハッカ油独特のミントの香りが漂って芳香剤の役目を
果たすとともに、ハエや蚊などの防虫効果が期待できます。
しかし、ハッカ油の特性には猫や小鳥などの小動物に対して強い毒性があることに
注意してくださいね。
残念なのですが、ペットに猫や小鳥などを飼っているご家庭ではハッカ油は
使えませんから市販のアリ駆除剤を使ってくださいね。
ただし、この時も成分に精油が入っていないことを確認してください。
ハッカ油スプレーの蟻退治以外の使い道はこの後の追伸にまとめて
記載しましたので参考にしてください。
ハッカ油スプレーで蟻を退治しながら、ハッカ油独特のミントの香りを
楽しんでくださいね。。
追伸:ハッカ油の便利な使い道
私の自宅では写真のハッカ油セットを購入して原液のスプレーと
希釈したスプレーを適時に使い分けています。
あなたもハッカ油の使い方に慣れてきたら、いろいろなところで
ハッカ油を便利に使ってみてくださいね。
こんな使い道がありますよ。
・ハエ、蚊、ゴキブリなど害虫退治に
・靴の中の消臭・殺菌対策に
・洗濯物の部屋干し臭対策に
・お風呂の浴槽に数滴垂らして爽やかに
・マスクに一吹きして花粉症対策に
・コップに1滴、口臭対策に
・車の中に一吹きして乗り物酔い対策に
いろいろな使い道を見つけてハッカ油を便利に利用してくださいね。。