銭湯に行ってみたいと思っても、面倒なルールやマナーがある気がして、
なかなか行く決心がつかないのではありませんか?
銭湯でのマナーとは、銭湯が安全でリラックスできる場所であるための
ルールといえるものなんですね。
このルールのことを、柔らかい言葉でマナーと呼んでいるだけなんです。
でも、堅苦しいものではなく、聞いてみると当たり前のことばかりです。
なので、安心して銭湯に行けるように、銭湯で守ってほしいマナーって、
どんな内容なのかをお伝えしていきますね。
銭湯のマナーって、銭湯で必ず守ってほしいルールのこと
マナー:Wikipedia
銭湯でのマナーとは、お客さんどうしがお互いに迷惑にならないような
作法のことなんです。
お客さんにはそれぞれ個性があって、良いと思う作法でも
個人差があるんですね。
あなたには気にならないことでも、隣の人にとっては不愉快だったりします。
なので、銭湯ではみんなが気持ちよく利用できるように、
すべての人が『これだけは守りましょう』というルールを
定めているんですね。
このルールを、柔らかい言葉でマナーといい換えているだけなんです。
例えば、髪やからだを洗うときに、お湯をかけますよね。
そのお湯が隣にいる人にかからないように気を付けるのは
当たり前のことだと思います。
でも、周囲のことにあまり気を配らない人がいることも
事実なんですね。
なので、銭湯を利用するすべてのお客さんに対して、銭湯で
守ってほしいマナーをお願いしているわけです。
必ず守ってほしい8つのマナーとは?
銭湯をみんなが気持ちよく利用するために守ってほしいマナーを
数え上げたらきりがありません。
なぜって、普段の暮らしの中でこんなことをしたら人に迷惑がかかる、といった
すべての行動があてはまるからです。
なので、たくさんのマナーを決めても覚えきれませんから、数個のマナーを
取りあげて銭湯内に表示されています。
どこの銭湯でもよく目にするマナーはこの8つですから、そのマナーが
必要な理由を解説していきますね。
①湯船に入る前にはシャワーやかけ湯をする。
このマナーには2つの意味があって、一つはからだをお湯の温度に
慣れさせるためと、もう一つはからだの汚れを洗い流すためです。
心臓まひなどを予防するために、必ずやってくださいね。
②タオルは湯船に入れない。
湯船のお湯を汚さないためなんです。
きれいに洗ったつもりのタオルでも、お湯の中でもんでみると
ボディーソープなどのカスが浮き上がってくることが分かります。
家庭のお風呂でもおなじですよ。
③髪の毛の長い人はお湯に浸からないように上げて束ねる。
髪の毛の汚れが湯船に落ちてしまうし、また、抜け毛が湯船に
浮いていたりしたら気持ち悪いですよね。
また、銭湯の湯船のお湯は衛生面の理由で消毒されていますから、
お湯に浸けた髪の毛を傷めたり、せっかくのリンスやトリートメントが
お湯に溶け出してしまうことがあるんです。
④シャワーやお湯は使わない時は止める。
水や燃料の資源を節約するためと排水処理の省力化のために
こまめに止めましょう。
⑤シャワーやお湯を使う時は近くの人にかからないようにする。
浴室内では多少のお湯がかかってしまうことは仕方ありませんが、
隣の人のシャワーが直接かかると予想以上にビックリするんです。
なにしろ、裸の肌は敏感ですからね。
また、隣の人から注意されたりすると、予期しない不愉快な思いを
しますから、せっかくのリラックス気分が台無しにならないように
気を付けましょう。
⑥濡れた身体のままでは脱衣所に上がらない。
浴室でからだを拭いてから脱衣所に上がるのがマナーです。
浴室と脱衣所の間にはバスマットが敷いてありますが、
水滴でぬれた床を素足で歩くのは不快なものですし、
滑って転倒することもありますね。
⑦使った風呂おけやイスは元の場所に戻しておく。
風呂おけやイスは使い終わったら元の場所に戻すのがマナーですが、
使ったままで浴室を出ていく人をたまに見かけます。
風呂おけに汚れたお湯が残っていたりすると、次に使う人は
本当に不快に感じます。
衛生面からみると、簡単に洗ってから戻したいですね。
また、風呂おけは伏せて戻せば使ったお湯が残ることが
ないので理想ですが、ほとんどの銭湯では上向きにして
積み上げてあります。
多分、これから使う人が片手で持ちやすいためだと思います。
家のお風呂では必ずといっていいほど伏せて置きますから、
そのほうが衛生的ですね。
⑧銭湯では毛染めをしてはいけません。
毛染め液が隣の人に飛び散ったりしたら大変です。
肌についた染料は落ちないことが多いですし、銭湯のタイルに
着いて落ちないこともあると聞きました。
そのうえ、毛染め液の匂いで気分が悪くなることだって
あるのではないでしょうか?
銭湯での8つのマナー、チェックリスト
✓ ① 湯船に入る前にはシャワーやかけ湯をする。
✓ ② タオルは湯船に入れない。
✓ ③ 髪の毛の長い人はお湯に浸からないように上げて束ねる。
✓ ④ シャワーやお湯は使わない時は止める。
✓ ⑤ シャワーやお湯を使う時は近くの人にかからないようにする。
✓ ⑥ 濡れた身体のままでは脱衣所に上がらない。
✓ ⑦ 使った風呂おけやイスは元の場所に戻しておく。
✓ ⑧ 銭湯では毛染めをしてはいけません。
わたしにもこんな体験が!?
私は温泉と銭湯の大ファンですから、自宅のお風呂を使うのは
台風か大雪のときくらいなんです。
今はスポーツジムのお風呂と銭湯とを交互に利用しています。
とにかく、からだを思いっきり伸ばして、広いお風呂に入り
たいんです。
そこで、わたしが体験したことは数え切れないくらいあるのですが、
今回は3つだけ紹介しますね。
銭湯の常連のわたしが注意を受けた!?
銭湯に慣れているつもりのわたしでも、たまに、ほかの人から
注意されることがあるんです。
首の後ろや背中に石鹸の泡が残っているのに気が付かないで
湯船に入ろうとするときに注意されてしまうんです。
よく流したつもりでもからだの後ろは見えないから仕方ない
んですが・・・
それに、こんな大きな浴槽で、たかが泡くらいと思うのですが、
ほかの人から見れば気になるのでしょうね。
そんなとき私は『そうですか、気が付きませんでした』と言って、
素直に洗い流すようにしています。
浴室で倒れたお年寄りを無視した親子が!?
洗い場でからだを洗っている隣で、小学1年生くらいの少年を
お父さんが洗ってあげていました。
そして、その隣にいたおじいちゃんが突然倒れてしまったんですね。
隣にいた親子がおじいちゃんを助けるか、番台に知らせると思った
のですが、いきなり逃げるように、お父さんは少年の手を取って
他の洗い場に行ってしまったんです。
けっきょく、わたしが番台に知らせたのですが、おじいちゃんはお湯に
のぼせて倒れたようで大事には至りまでした。
あとで、「あの少年は、大人になっても近くで困っている人を助ける人には
ならないだろうな~」なんて思いました。
他人の石けんを勝手に使う少年が!?
湯船から上がってからだを洗おうとしたとき、石けんがないことに
気が付いたんです。
まわりを見渡したら、わたしの石けんを使っている
5~6年生くらいの少年が目に入りました。
すぐに、それはわたしの石けんだから勝手に使わないように
話したんですが、怪訝(けげん)そうな顔をしていました。
貸して欲しいときは最初に言ってね、とも話しましたが、
やはり、なんで注意されているのかが分からないようでした。
つまり、家庭のお風呂と銭湯の違いが分からないんでしょうね。
もともと、番台は脱衣所に向いていた!?
最近の番台は脱衣所の入り口の外側にあるのですが、つい最近までは、
脱衣所の中にあって、浴室の中まで見渡せました。
なぜかというと、浴場内でのマナー違反を防止するためだったからなんですね。
もともとは、江戸時代によく起きた出来事がきっかけだったそうです。
当時は布の値段が高くて貴重だったことから、着古した着物を
新しい着物に着替えて帰ってしまう人が多かったそうなんですね。
それを番台で監視していたというわけです。
今の人は番台から見られるのが恥ずかしいという気持ちが強いので、
番台は脱衣所の外にありますが、もともとは番台はマナー違反に
一役買っていたんですね。
まとめ
人にはそれぞれ個性があって、良かれと思っていることでも
ほかの人には迷惑と感じたりするように個人差があります。
なので、銭湯ではすべての人が『これだけは守ってください』という
ルールを定めているんです。
つまり、銭湯を利用するときのルールを、やんわりとマナーと
いい換えているんですね。
ほとんどの銭湯で定めているマナーはこの8つです。
① 湯船に入る前にはシャワーやかけ湯をする。
② タオルは湯船に入れない。
③ 髪の毛の長い人はお湯に浸からないように上げて束ねる。
④ シャワーやお湯は使わない時は止める。
⑤ シャワーやお湯を使う時は近くの人にかからないようにする。
⑥ 濡れた身体のままでは脱衣所に上がらない。
⑦ 使った風呂おけやイスは元の場所に戻しておく。
⑧ 銭湯では毛染めをしてはいけません。
ルールがあるなんて、なんだか面倒なことのように感じますが、
繰り返し銭湯に通っていくうちにあたり前のことになってくるので、
心配しないでくださいね。
マナーがあたり前に思えてきたら、あなたも銭湯の常連さんの
仲間入りができたというわけです。
『きょうは疲れたなぁ~!銭湯でも行ってこようか?』なんて言って、
気軽に出かけていただけたら嬉しいです。
いつかどこかで、あなたとすっぽんぽんでお会いできることを楽しみに
していますね(^^♪
追伸
銭湯に行くときに持って行く物については、別の記事にまとめて
いますから参考にしてくださいね。