暮らし

年賀状のやり取りをやめるときの失礼のない方法は?

年賀はがきとサインペン

長年続けている年賀状のやり取り、「きっとむこうもやめるキッカケがない
んだろうなぁ~」なんて思いながら、毎年、とりあえず投函しています。

ところが、先日、一枚のハガキを受け取ったことがキッカケで年賀状の
やり取りをやめることができたんです。

それは、同じ職場で一緒に働いていた先輩からの「今後は、年賀状のやり取りを
やめましょう」という趣旨のハガキでした。

一瞬、彼に何か大変なことでも起きたのではないかと驚きました。

しかし、文面からは彼の実直な気持ちが伝わってきましたし、失礼な
印象も感じられなかったので気持ちよく納得できたんです。

こうした失礼のない方法で年賀状を終わりにしておくことは、今後何か
の機会に連絡を取り合ったり、また会ったりするのにも必須の条件だと
感じています。

なので、今回はわたしの経験などもお伝えしながら、失礼にならないように
年賀状のやり取りをやめる方法を紹介していきますね。

ちなみに、わたしの場合、心情的にどうしてもやめることのできなかった
年賀状があったのですが、毎年書いていた25枚の年賀状を5枚にまで減らす
ことができました。

今では、残った5枚の年賀状を書いて投函するのがとても楽しみになって
いますから、なにも、すべての年賀状を無理を通してまでやめる必要はない
ことも覚えていてくださいね。。

 

年賀状をやめたいときの失礼のない方法は?

悩んでいる女性

結論を先に言ってしまうと、年賀状をやめるときに失礼のない唯一最良の
方法はありません。

なぜって、普段から親しくお付き合いのある方と年賀状でしかお付き合いの
ない方とでは、失礼なくスムーズにやめる方法が違ってくるからです。

ただ、もっとも礼儀正しく、失礼のない方法は「意思を伝えるためだけに
ハガキを送る」ことだと考えています。

でも、気さくなお付き合いをしている相手にはちょっと堅苦しく感じさせ
たり、不自然な印象を与えてしまったりするかもしれませんね。

なので、年賀状をやめたいときに使える5つの方法を紹介しますから、
あなたと相手にとって不自然にならない方法を選んでくださいね。

 

(1)意思を伝えるためだけにハガキを送る

年賀状をやめるハガキの文面

わたしに届いた実際のハガキ

年賀状や寒中見舞いに、年賀状のやり取りをやめる旨を付け加えるのでは
なく、やめる意思を伝えるためだけのハガキを送る方法です。

ちょっと手間はかかりますが、年賀状を終わりにするための挨拶ですから、
しっかりと気持ちを込めてしたためる価値はありますよ。

最も礼儀をわきまえた、失礼のない方法だといえます。

また、わたしに年賀状のやり取りをやめるキッカケになった方法でもある
んですね。

最初は驚きましたし、ちょっと寂しい気はしましたが、時間の経過とともに、
とても爽やかな気持ちになったのを覚えていますよ。

なので、わたしはほとんどの相手に、この方法で年賀状を辞退したことを
付け加えておきますね。

こちらが、実際にわたしが受け取ったハガキの文面ですが、筆ペンで縦書きされていました。

○○様
お元気でお過ごしのことと思います。
きょうは年賀状についてのお願いです。
長い間、年賀状のやり取りをさせていただきありがとうございました。
寄る年波を感じるに至り、誠に勝手ながら今年をもちましてどなた様にも年賀状での挨拶を最後とさせていただきます。
今後は電話やメールでのご連絡を取り合わせていただけたら幸いです。
どうか、これからも変わらぬお付き合いをお願いします。
秋も深まってまいりましたが風邪など召されぬようご自愛ください。
2018年〇月〇日 鈴木○○

 

 

(2)年賀状で意思を伝える

年賀状に「今年をもって、毎年の年賀状を失礼させていただきます」など
の一文を付け加える方法です。

携帯電話やスマートフォンなどの連絡方法が普及した今では、年賀状を
やめることをマナー違反だと考える人はほとんどいないでしょう。

なので、年賀状に「この年賀状で最後にしたいと思います」などと簡単な
一言だけ書かれていれば、堅苦しい文面でなくても失礼になることはあり
ません。

逆に、「家族と相談した結果」とか「よくよく考えて」などという言葉を
付け加えるのは、返っていい言い訳がましく聞こえますよ。

ただ、この方法は年賀状を出したついでに、やめることを伝えた感じが
ぬぐえないため、親類や仕事関係の相手にたいしては失礼かもしれませんね。

 

(3)年明けの「寒中見舞い」で意思を伝える

寒中見舞いの書き方

とりあえず年賀状は出さないで、年明けから少し経ってから寒中見舞いの中で
「年賀状は止めることにしました」や「今年から年賀状を辞退させて
もらいます」などの一文を付け加える方法です。

あなたは年賀状を出していないのに、相手から年賀状が届いてしまうと、
つい年賀状を出してしまいそうになるかもしれませんね。

そこで、年賀状の返信の代わりに、寒中見舞いを送って済ませるという
わけです。

ドライな感じはしますが、さりげない感じにも取れるので、年賀状だけ
のお付き合いをしてきた相手には失礼にはならないでしょう。

「寒中見舞い」とは?

小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの寒中に行う見舞いである。

出していない人から年賀状が届いたが、返礼が松の内を過ぎてしまう場合にはもらった年賀状への返事の意味にもなる。

出典:寒中見舞い(Wikipedia)

 

「松の内」とは?

門松がある期間のことを松の内といい、伝統的には元日から1月15日までを指し、関西などでは依然15日までのままであるが、近年では関東を中心として7日までとするのが多くなっている。

出典:門松(Wikipedia)

 

 

(4)メールやラインで意思を伝える

スマートフォンを操作する女性

日ごろからひんぱんに会ったり、メールやラインのやり取りをしている
ような親しい相手にはオススメの方法です。

年賀状の準備をし始める10月~11月ごろに「また年賀状書く時期だね、
年賀状やめない?」と、それとなくメールで話しておくんです。

その後、相手から「わたしも年賀状やめるの賛成!」の返事が返ってきたら、
気持ちが楽ですよね。

このように、「年賀状、やめない?」と気軽に提案してみるのがポイントですよ。

「ライン」とは?

スマホでライン(LINE)に登録しているユーザー同士で、無料でメッセージのやり取りができるアプリケーションです。

 

 

(5)年賀状を出さないで、返信もしない

お付き合いをやめたい相手や形だけの年賀状のやり取りをしている相手には、
思い切って年賀状を出さないで様子をうかがうという方法です。

期待した通りに相手の年賀状が送られてこなければOKです。

もし、年賀状が送られてきたら、先ほど解説した「寒中見舞い」の方法で
年賀状をやめたい旨を伝えてみてくださいね。

この方法は自然消滅をねらっているので、失礼な感じはするんですが、
「年賀状をやめたい!」という意志で、多少の失礼には目をつぶりましょう。。

 

失礼を回避するために必ず守りたい2つのルール

年賀状をやめたい旨を文言で伝える方法を採用するときに、必ず守って
ほしいルールが2つあります。

この2つのルールを守ることは、失礼な印象を与えないために必須ですよ。

 

(1)すべての人に対してやめる旨を明記する

どの方法でも、年賀状をやめたい旨を伝える文面には、必ず書き込まなければ
いけない一言があります。

失礼なく年賀状をやめるには、「あなただけではなく、みんなに送るのを
やめます」と、すべての人に対してやめることを、相手にしっかりと伝えることが
ポイントです。

つまり、「どなた様にも」や「皆様に」などの言葉を入れることで、
こちらの心情をくみ取ってもらえるんですね。

 

(2)やめる理由は差し障りのないものにする

「形だけの年賀状はやめましょう」や「意味のないことは廃止したい」などは、
正直な理由なんですが相手の気分を害しかねません。

たとえ嘘であっても、相手を不快にさせない理由を探してくださいね。

たとえば、「寄る年波には逆らえず・・・」のように年齢を理由にするの
が一番差し障りがありません。

また、時代背景を理由にして、「これからは、メールやラインで・・・」
などのように、代替案を提示するのもいいですね。

 

「喪中はがき」にやめる意思を付け加えるのはNG!

喪中はがき

「喪中はがき」は、親類が亡くなったときに慶事を辞退することを伝えるために
送る挨拶状なので、年賀状のやり取りをやめることのほか、結婚、出産、転居などの
近況報告も控えるのが慣例です。

つまり、基本的に喪中はがきには弔事、仏事以外のことは書かないのが慣習なんです。

ただし、年賀状を例年どおり送って欲しい旨のメッセージはOKとされているのは、
これも慣習だからなんですね。

「喪中はがき」とは?

家族や親戚が亡くなった場合に、毎年年賀状をやりとりしている方々に対し、喪中のため年賀状を控える旨をお知らせする挨拶状です。

出典:喪中はがき印刷(郵便局)

 

 

やめるのが難しい相手と対処法

こちらが出さなくても、何年も送ってくる人もいます。

わたしの経験ですが、こちらが出さなくてもいつまでも送ってくる人が
いました。

毎回、風景写真の年賀状でしたから、今思い返してみると写真撮影を
趣味にしていることの延長の年賀状だったようなんですね。

結局、こちらは出さないでいたところ、6~7年送り続けてきましたが、
やがて届かなくなりました。

このように、年賀状を送ることが趣味や好みの場合があるので、しばらく
そのままほおっておいて自然消滅を待ってみましょう。

 

 

まとめ

 

この記事では、年賀状のやり取りを失礼のないようにやめる方法を解説して
います。

ざっくりと5つ方法を提案していますから、相手の方との間柄によって、
選んで使ってくださいね。

(1)意思を伝えるためだけにハガキを送る

(2)年賀状で意思を伝える

(3)年明けの「寒中見舞い」で意思を伝える

(4)メールやラインで意思を伝える

(5)年賀状を出さないで、返信もしない

なかでも、『年賀状や寒中見舞いとは別に年賀状のやり取りをやめたい旨
のハガキを送る』という(1)の方法がお勧めです。

また、年賀状をやめるときに注意してほしいルールや慣習があります。

詳細は本文をもう一度確認してくださいね。

・失礼を回避するために必ず守りたい2つのルール

(1)すべての人に対してやめる旨を明記する

(2)やめる理由は差し障りのないものにする

・「喪中はがき」にやめる意思を付け加えるのはNG!

・やめるのが難しい相手と対処法

・やめると決めたら、意志を強く!

思い立ったが吉日といいますから、さっそく、相手の方に失礼のないように
、すっきりと年賀状をやめてくださいね。。

-暮らし

© 2024 よし坊のいきなくらし